マー君の米国株投資

書斎から語る米国株投資

今年の株式市場の傾向は、1月の相場状況から判断できる?

 

■「1月バロメーター」とは?

・1年の動きは1月の動きに似るというアノマリーがあります。

・1月に下げた後はほとんどの場合、下げた後は弱気相場が始まるか引き続き10%の調整か横ばいの年になることが多い。2012年までのデータでは、1月に下げた後は平均してマイナス13.9%というかなりの下落が起きています。

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・1月に下落すると、経済か政治か軍事でその後に問題が起こる前兆になるケースが多い。

・なぜ1月に予測力があるかというと、この月には重要なイベントが多いことが理由と考えられます。例年1月には、議会が新たに招集され、大統領は一般教書演説をして年間予算を提示し、国家目標と優先事項を決める。これらのイベントは明らかに国内経済とウォール街に多くに影響を及ぼす。それに加えて1月は資金が流入ポートフォリオが見直されトレード戦略が策定されます。

今年は、まだバイデン大統領による一般教書演説は行われていませんが、1月20日にバイデン新大統領の就任演説があり国民に対して重要なメッセージを発しています。

 

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過去30年間の1月のダウ平均の動きと年間株価のデータをみると

NYダウ平均株価 過去データ

             

 

1月

年間

始値

終値

増減

始値

終値

増減

2021

30,627.47

29982.62

-644.85

30,627.47

?

?

2020

28,638.97

28,256.03

-382.94

28,638.97

30,606.48

1,967.51

2019

23,058.61

24,999.67

1,941.06

23,058.61

28,538.44

5,479.83

2018

24,809.35

26,149.39

1,340.04

19,872.86

23,327.46

3,454.60

2017

19,872.86

19,864.09

-8.77

19,872.86

24,719.22

4,846.36

2016

17,405.48

16,466.30

-939.18

17,405.48

19,762.60

2,357.12

2015

17,823.07

17,164.95

-658.12

17,823.07

17,425.03

-398.04

2014

16,572.17

15,698.85

-873.32

16,572.17

17,823.07

1,250.90

2013

13,104.30

13,860.58

756.28

13,104.30

16,576.66

3,472.36

2012

12,221.19

12,632.91

411.72

12,221.19

13,104.14

882.95

2011

11,577.43

11,891.93

314.50

11,577.43

12,217.56

640.13

2010

10,430.69

10,067.33

-363.36

10,430.69

11,577.51

1,146.82

2009

8,772.25

8,000.86

-771.39

8,772.25

10,428.05

1,655.80

2008

13,261.82

12,650.36

-611.46

13,261.82

8,776.39

-4,485.43

2007

12,459.54

12,621.69

162.15

12,459.54

13,264.82

805.28

2006

10,718.30

10,864.86

146.56

10,718.30

12,463.15

1,744.85

2005

10,783.75

10,489.94

-293.81

10,783.75

10,717.50

-66.25

2004

10,452.74

10,488.07

35.33

10,452.74

10,783.01

330.27

2003

8,342.38

8,053.81

-288.57

8,342.38

10,453.92

2,111.54

2002

10,021.71

9,920.00

-101.71

10,021.71

8,341.63

-1,680.08

2001

10,790.92

10,887.36

96.44

10,790.92

10,021.57

-769.35

2000

11,501.85

10,940.53

-561.32

11,501.85

10,787.99

-713.86

1999

9,184.01

9,358.83

174.82

9,184.01

11,497.12

2,313.11

1998

7,910.20

7,906.50

-3.70

7,910.20

9,181.43

1,271.23

1997

6,447.50

6,813.09

365.59

6,447.50

7,908.30

1,460.80

1996

5,115.70

5,395.30

279.60

5,115.70

6,448.27

1,332.57

1995

3,834.40

3,843.86

9.46

3,834.40

5,117.12

1,282.72

1994

3,754.10

3,978.36

224.26

3,754.10

3,834.44

80.34

1993

3,301.10

3,310.00

8.90

3,301.10

3,754.09

452.99

1992

3,152.10

3,223.40

71.30

3,152.10

3,301.11

149.01

1991

2,627.23

2,736.39

109.16

2,627.23

3,168.83

541.60

 

■1991年から2001年の30年間のうち年間でマイナスになった年は6回あり、2001年を除いて5回は1月の株価がマイナスであった。2001年は9月に同時多発テロがあった年であり9月に株価は大幅に下落した年であった。

■1月がプラスでスタートを切った年は30年間で17回、そのうち実に16回は年間指数でもプラスを維持しています。プラスの確立は94.11%。

 

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■今年の1月は、-644.85のスタートとなり2021年の相場低迷を予感させるスタートとなりました。

 

 

<まとめ>

〇1月は1年間の相場傾向を占う「1月バロメーター」という傾向がある。

〇今年の1月相場は下落で始まり年間の相場低迷を予感させるスタートとなった。

 

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