マー君の米国株投資

書斎から語る米国株投資

2月の米国株相場動向を過去のデータを基に予想してみた。

■2月の株式相場は弱く、とっても不安定な相場になるとのアノマリー(経験則)がありますが、過去30年間のダウ平均株価の推移をもとにその傾向を検証してみます。

 

f:id:Markunn:20210204171931p:plain

 

■ダウ平均30年間で2月の月間の下落回数は11回。

□1月の相場推移との関連性

・1月のマイナス相場は30年間で12回、うち2月もマイナスは5回、プラスは7回。マイナスの確率は58.3%。

・1月のプラス相場は30年間で18回、うち2月もマイナスは6回、プラスは12回。マイナスの確率は33.3%。

 

■1月の月間の下落幅をマイナス4%以上・未満で区切ってみると。

①4%以上のマイナスの回数は30年間で5回。うち2月もマイナスは3回、プラスは2回。マイナスの確率は60%。

②4%未満のマイナスの回数は30年間で7回。うち2月もマイナスは2回、プラスは5回。マイナスの確率は28.6%。

・1月が4%以上のマイナスだと市場は下落トレンドと読んで2月は引き続きマイナスになる傾向にあり、4%以下だと調整が入りプラスになる傾向が高いと考えられます。

 

f:id:Markunn:20210204172006p:plain

■2021年1月のマイナス幅は2.04%でしたので、②のパターンに該当するため過去の実績からは2月相場のマイナス確率は28.6%でありプラスになる確率が高い推定されます。

 

■2月の株式相場がネガティブに捉えられるのは過去に大幅な下落があったからだと考えらえます。

 

過去30年間で月間10%以上の下落は

   2020年 ▲10.1%  コロナ蔓延

   2012年 ▲18.3%  欧州債務問題

   2009年 ▲11.7%  リーマンショック

と3回もあります。ちなみに同様の30年間における1月の月間10%以上の下落は0回です。

 

■「アノマリー投資」(著者ジェフリーAハーシュ)の中では「2月は1月のパフォーマンスに基づいて、相場の見通しを再評価して調整するので調整やもみ合いが起きやすい。」と述べられています。

 

NYダウ平均株価 過去データ

         

 

前年11月

前年12月

1月

2月

終値

終値

終値

終値

2021

29,638.64

30,606.48

29,982.62

?

2020

28,051.41

28,538.44

28,256.03

25,409.36

2019

25,538.46

23,327.46

24,999.67

25,916.00

2018

24,272.35

24,719.22

26,149.39

25,029.20

2017

18,123.58

19,762.60

19,864.09

20,812.24

2016

17,719.92

17,425.03

16,466.30

16,516.50

2015

17,828.24

17,823.07

17,164.95

18,132.70

2014

16,086.41

16,576.66

15,698.85

16,457.66

2013

13,025.58

13,104.14

13,860.58

14,054.49

2012

12,045.68

12,217.56

12,632.91

10,325.26

2011

11,006.02

11,577.51

11,891.93

12,226.34

2010

10,344.84

10,428.05

10,067.33

10,325.26

2009

8,829.01

8,776.39

8,000.86

7,062.93

2008

13,371.72

13,264.82

12,650.36

12,266.39

2007

12,221.93

12,463.15

12,621.69

12,268.63

2006

10,805.87

10,717.50

10,864.86

10,993.41

2005

10,428.02

10,783.01

10,489.94

10,766.23

2004

9,782.46

10,453.92

10,488.07

10,583.92

2003

8,896.09

8,341.63

8,053.81

7,891.08

2002

9,851.56

10,021.57

9,920.00

10,106.13

2001

10,414.49

10,787.99

10,887.36

10,495.28

2000

10,877.81

11,497.12

10,940.53

10,128.31

1999

9,116.55

9,181.43

9,358.83

9,306.58

1998

7,823.10

7,908.30

7,906.50

8,545.72

1997

6,521.70

6,448.27

6,813.09

6,877.74

1996

5,074.49

5,117.12

5,395.30

5,485.65

1995

3,739.23

3,834.44

3,843.86

4,011.05

1994

3,683.95

3,754.09

3,978.36

3,832.02

1993

3,305.20

3,301.11

3,310.00

3,370.81

1992

2,894.68

3,168.83

3,223.40

3,267.70

1991

2,559.65

2,633.66

2,736.39

2,882.18

<まとめ>

〇今年の2月相場の予測は、1月の相場の動きから推測すると2月相場のマイナスの確率は28.6%であり、プラスになる確率が高い推定されます。

 

〇2月は大幅な相場下落の過去があり、注意すべき月となっています。