2月の米国相場アノマリーをさらに検証してみた。
■ダウ平均の過去30年間の月ごとの騰落率を調べてみると
① 4月 3.43%
② 11月 1.67%
③ 12月 1.56%
④ 3月 1.3%
⑤ 7月 1.14%
⑥ 10月 1.11%
⑦ 5月 0.51%
⑧ 1月 0.1%
⑨ 8月 -0.09%
⑩ 9月 -0.32%
⑪ 2月 -0.35%
⑫ 6月 -0.67%
2月は6月に次いで2番目に悪い結果でした。
■またダウ平均30年間で月間の下落幅10%以上の月が11回ありましたが、そのうち2月が3回(2001年、2009年、2020年)もあり2月は大幅な下落の確率が一番高い非常に危険な月である。
■もっとも成績の悪い6月は10%以上の下落は1回だけだが30年間で月間のマイナスが16回もあり平均のパフォーマンスは一番悪い。
■2月は30年間で月間のマイナスは8回と6月の半分であるが大きく下落することが度々あり平均下落率を悪くしている。
<まとめ>
〇2月のパフォーマンスの特徴を考えてみた
・株式運用担当者は、2月は3月の期末をにらんで利益確定のタイミングを考える時期でありネガティブな情報により一旦下落を始めるとリスク回避の行動に一斉に動き大幅な下落を引き起こす。
・ネガティブな情報が出た場合の2月は要注意の月である。